· 

「険しい顔」になっていませんか?社長の表情が組織に与える影響

事業再生の相談を受けるときに注意しているのは、相談に来る社長をとにかく「ひどい顔」で帰さないこと。

自分にも経験がありますが、資金繰りに困って相談に来られるときは、どうしても自分の表情に余裕がなくなってくるものです。それは、辛く険しい顔になっている場合が多い。

社員は「おかしいな」と思いながらも、社長の顔を見て心配しながら仕事をすることになります。そうなると、会社の雰囲気は何となく暗くなってしまう。

本来はお客さんを喜ばせて、お客さまを増やすのが仕事であるのに、「それどころじゃない」という表情になってしまうのです。

だから私は、まずは笑ってもらえるような声がけをします。 お金の悩みを一旦「小さなこと」と考えてもらい、まずは日常を取り戻してもらう。 そうは言っても、会社に戻るとすぐに元の表情に戻ってしまうかもしれませんが、それでも多少はマシになります。

「人の存在感」の効能に気がついている人は意外と少ないものです。 社長には常に上機嫌に振る舞ってもらわないと、組織全体のエネルギーが下がってしまいます。

優れた経営者の存在感とは、「常に会社を俯瞰し、組織に必要なポジティブなエネルギーを常に供給していること」であると私は思います。

険しい顔をすることで、組織のエネルギーを率先して下げてしまっている。 それにまず気がつくことが大事です。

そして、場の空気を変えることは本人にしかできません。 こればかりは、コンサルタントには出来ないことなのです。

資金の前に、まず「笑顔」を取り戻すのが重要なのです。