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中小企業にイノベーションは起こせないのか?

中小企業の稼ぐ力を強化すると言う観点で、イノベーションは大幅な成長をもたらす有力な手段の1つである。中小企業白書の一節である。
では、実際にはイノベーションを実現している企業は、どのくらいの割合になるのだろうか?
2023年度中小企業白書によると、小規模企業のイノベーション実現は24.6%、中規模企業は34.3%、大規模企業は51.0%となっている。
中小企業白書 https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/2023/PDF/chusho.html
次に、中小企業イノベーションの課題は、多い順に①人材不足の課題の大きさ86.7%、②情報不足の課題の大きさ63.8% ③資金不足の課題の大きさ49.8%となり、資金の課題よりも、圧倒的に人材不足の課題の大きさがの方が大きいことがわかる。


では、イノベーションを起こす人材が中小企業にいないのか?私はそう思わない。
組織風土の問題あり、イノベーションはどの会社でも起こすことができる。

それにはまず、心理的安全性が担保された会議が必要である。心理的安全性とはどんな意見も言うことができ、否定されることなく、一旦は受け入れられる環境である。心理的安全性を確保すると、特に若手から多様な意見が生まれる。私自身、その意見に圧倒されることが多い。
ある企業の会議では、新商品企画に困っていた。企画される商品は前例を踏襲したものであり、真新しさに欠けていた。
売りたい商品がないと言う。店長の意見から、店長が売りたいものを作ろうと言う企画になった。それは「森の泉に動物たちが楽しそうに集まるパステルカラー調の北欧風のもの」およそ今までの米菓子の基調とはかけ離れたものだった。

心配しながら、商品が発売されたが、その年1番のヒット商品となった。今まで年配者しか買わないと思われていた米菓子がパッケージが変わることで、若い層のお客さんも買っていくこともわかった。
企画した店長が、自分たちで売らねばと言う思いも強くなり、普段あまり注目されていなかった店舗が注目される売り上げの店舗になった。

このような例から、イノベーションが起こされない理由は、人材不足と言うのは思い込みであり、マネージメント上の理由によりイノベーションを起こせる人材を活用できていないことが問題であると考える。