【第3回】再生の条件は社長の「諦める」と「開き直る」

皆様、こんにちは!金谷貴生でございます。

前回お話しした「資金繰りを考えると寝られない」状態に陥っている社長についてお話いたします。

 

まず「社長」が我々のいっていることが伝わっているの確認が必要です。「悩みで頭がいっぱい」になっているので、当然思考力が弱っていますので、「わかりました」という答えを聞いても安心できません。再生現場では「時間が勝負」になので、あいまいな理解で放置すると取り返しがつきません。「始めが肝心」というわけです。

 

この場面で必要なことは、経営改善計画の内容を理解するというより、「再生への覚悟」が重要となります。

必要な覚悟は二つです。この確認が大切だと感じています。

 

二つの覚悟とは「諦める」と「開き直る」です。

 

「諦める」は仏教の言葉で「あきらかにみる(明らめる)」、「物事の真実を明らかに見る、さとる」という意味で、単なる「断念する」 「投げ出す」という消極的な意味ではなく、偏見や思い込みを取り払い、物事をありのままに直視し、事実をありのままに受け入れることで、心の重荷を下ろして前へ進むためのポジティブな行動 になります。ですがこれができないのが「悩みで頭がいっぱい」のときです。これを放置してはいけません。

 

 

 同じく仏教的な「開き直り」は、「ふてぶてしい」とか「状況を好転させようとする努力を放棄し、自暴自棄な心理状態に陥る」ようなことではなく、自らの力ではどうしようもない世の理(ことわり)を受け入れ、執着を離れることで心の平穏を得る行動になります。「平常心」が必要になります。「経営危機」を乗り越えるには「背水の陣」ではありませんが、「開き直り」で全力で立ち向かえるかが大切ということです。社長がこの覚悟ができるかで再生の実現確率が変わる重要な要素と思っています。

 

次回はもうひとつのタイプ「儲けに敏感な社長」についてお話したいと思います。