| 要素 | 詳細 | ポイント |
| 【依頼前の危機的状況】 | コロナ禍後も4期連続赤字、利益が出ない体質が常態化し、手元のキャッシュが急速に減少。 | コロナ後も赤字が継続 |
| 【支援の核となった施策】 | 製造・販売・財務の三位一体改革を実行。①適正な価格改定の断行、②欠品による機会損失の解消、③製造リードタイム短縮による過剰在庫削減とキャッシュフロー改善。 | 価格改定と製造改善によるCF強化 |
| 【劇的な回復結果】 | 支援開始約1.5年で、経常利益が大幅改善。在庫圧縮で手元キャッシュも大幅に増加。 | 1年半で黒字化 |
「うちはおいしい」
「美味しいおかきを作っている。なのに、なぜ利益が出ないのか……」
1年半前、あるおかき製造・販売会社の社長様は、積み上がった在庫の山を前に肩を落としていました。
4期連続の赤字。現場では「在庫が余っているのに、必要な時に欠品している」という、製造業・流通業において最も危険な迷走状態に陥っていました。
2003年の活動開始以来、多くの中小企業を救ってきた事業パートナーグループが、この「おかき屋再生」で挑んだ1年半の軌跡を振り返ります。
1. 「値下げ」という劇薬を捨て、「単価」を上げる勇気
最初にメスを入れたのは、目先の現金を追うための「値下げセール」の撤廃です。
値下げセールの廃止:「安売り」はブランドを傷つけ、利益を削るだけ。私たちは安易な値下げを一切禁止しました。
売れ筋商品の陳列強化:「何が売れているか」を徹底分析し、稼ぎ頭の商品を店舗の最前列に。
客単価アップの仕掛け: ついで買いを誘うセット販売や、贈答用需要の掘り起こしを実施。「安く売る」のではなく「価値を伝える」工夫で、客単価を劇的に向上させました。
2. 「在庫の山」と「欠品」を同時に解消する
次に着手したのは、製造現場の混乱を鎮めることでした。
在庫管理の適正化:「どれだけ売れるか」から逆算した生産計画を導入。積み上がっていたデッドストックを一掃しました。
欠品防止スキームの確立:必要な時に必要な分だけ作る。この当たり前を実現することで、機会損失を最小限に抑え、製造コストの無駄を徹底排除しました。
3. 1年半後の景色――4年間の赤字を過去のものに
こうした「ゴールから逆算した独自の計画」を現場に浸透させた結果、4期連続で続いていた赤字を脱却し、1年半で「黒字化」を達成しました。
銀行主導のコストカットではなく、「売る力」と「作る力」を噛み合わせる。これこそが、事業パートナーグループが2003年から磨き続けてきた「事業者のための再生術」です。
経営者の皆様へ:伝統を未来へ繋ぐために
「良いものを作っているのに、お金が残らない」
「在庫と資金繰りに追われ、夜も眠れない」
その悩み、私たちの20年の知見で解決できるかもしれません。
値下げという出口のない戦いをやめ、「誇りを持って、適正な利益を出す」組織へと生まれ変わりましょう。
